2Dメトロイドヴァニアの金字塔として、しばしば比較対象に挙がる『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』(以下、エンダーリリーズ)と『Hollow Knight』(以下、ホロウナイト)。どちらも「滅びた王国の探索」という共通のテーマを持ちながら、難易度の質や探索の快適性といった「システム面での手触り」は大きく異なります。
「エンダーリリーズが気になっているけれど、ホロウナイトとどう違うの?」「ホロウナイトは名作だったけど、エンダーリリーズも自分に合うかな?」と購入を迷っているあなたへ。ホロウナイトのシステムを基準にしつつ、エンダーリリーズならではの魅力や決定的な違いを紐解きます。
ダークファンタジーな2大メトロイドヴァニアの共通点

両作の根底には、プレイヤーを深く惹きつける共通の魅力が流れています。
- 滅びの美学が宿る世界観:降り止まない「死の雨」によって亡者が彷徨う「果ての国(エンダーリリーズ)」と、かつての栄華を失い静寂に包まれた虫の王国「ハロウネスト(ホロウナイト)」。いずれも退廃的で美しいダークファンタジーの極致です。
- 探索アクションの王道:ボスを倒して「二段ジャンプ」や「ダッシュ」などの新スキルを獲得し、これまで行けなかったエリアを開拓していく伝統的なシステム(メトロイドヴァニア)を踏襲しています。
- 高品質なBGMと没入感:特に『エンダーリリーズ』における音楽グループ「Mili(ミリー)」の儚い旋律は、絶望の淵にある世界観を完璧に補完しています。一方の『ホロウナイト』も静謐なピアノから壮大なオーケストラまで、探索の孤独感を際立たせる名曲揃いです。
- 語りすぎない物語:直接的な説明は少なく、道中の手記や背景から過去の悲劇を読み解く「環境ストーリーテリング」が採用されています。
決定的な違い:システム比較と「難易度の比重」
まずは、購入の決め手となる主要なシステムの違いを一覧で確認しましょう。
| 比較項目 | ホロウナイト | エンダーリリーズ | ||
|---|---|---|---|---|
| デスペナルティ | 全ロスあり(死亡場所で回収可能。失敗で消失) | なし(経験値やアイテムを保持して即帰還) | ||
| マップ機能 | アナログな拡張型(地図の購入やベンチでの更新が必要) | 極めて親切(未回収アイテムや未踏ルートが可視化) | ||
| 回復システム | リソース管理型(敵を叩いてソウルを貯めて回復) | 回数制限型(有限の「祈り」をレストポイントで補充) | ||
| アクションの質 | 精密な機動力とリソース配分 | 多彩なスキルの組み合わせとパターン構築 | ||
| 難易度の比重 | アスレチック(ジャンプアクション) + 戦闘 | ボス戦のパターン把握(死にゲー) + 探索 | ||
ホロウナイトは、シビアなアスレチック(ジャンプアクション)と戦闘を乗り越えることに重きを置いています。デスペナルティやアナログなマップ仕様も、未知の地下王国を自らの足で切り拓くヒリヒリとした「没入感」を高めるスパイスとして機能しています。
一方のエンダーリリーズは、道中の理不尽なストレスを削ぎ落とすことで、プレイヤーがボス戦のパターン把握(死にゲー)と探索に100%集中できるように設計されています。決して「簡単(やりごたえがない)」わけではなく、多彩なスキルを組み合わせる「ビルド構築」と強大なボスとの死闘を存分に味わうための、洗練されたシステムと言えます。
プレイ体験を分ける3つの違い

1. 「緊張感」か「快適なリトライ」か
両者の最大の違いは「死」に対する設計思想です。
- ホロウナイト:死亡時に通貨「ジオ」をすべてその場に落とします。回収できれば問題ありませんが、連続で死ぬと消失するため、高額なアイテムを狙う際などは適度な緊張感が伴います。
- エンダーリリーズ:デスペナルティは一切ありません。どれだけ死んでも獲得した経験値やアイテムは失われず、即座に直前のレストポイントに戻れる「親切設計」です。さらに、ボス戦の目の前にセーブポイントが配置されていることが多く、ストレスなく試行錯誤に没頭できます。
2. マップの利便性と探索のストレス
- ホロウナイト:新しいエリアではまず地図商人「コーニファー」から地図を購入する必要があり、踏破した道のりの記録もセーブポイント(ベンチ)での休憩が必要です。最初は現在地すら分かりませんが、アイテムを揃えて徐々にマップ機能を拡張していく「アナログな探検」を味わえます。
- エンダーリリーズ:マップ機能が非常に優秀です。アイテム未回収の部屋は「青」、全回収で「オレンジ」に色が変わり、未開の道は「赤点」で示されます。どこへ行くべきか迷いにくく、コンプリート欲が刺激される設計です。
3.戦闘スタイルの構築と回復リソース
- ホロウナイト(近接&リソース管理):武器は「釘」一本。敵を叩くことで得られる「ソウル」を攻撃魔法に回すか、回復に回すかというリアルタイムの判断が求められます。
- エンダーリリーズ(スキルの組み合わせ&パターン把握):主人公自身は直接攻撃せず、浄化した「穢者(けもの)」の霊をスキルとしてセット(ビルド構築)して戦います(全26種類)。
- ビルドの自由度:自動攻撃の「西の商人」、高威力の「老戦士ゲルロッド」、水陸両用の魔法「黒の魔女イレイェン」、タメ攻撃の「守り人シルヴァ」、さらに「首なしの騎士」によるカウンターなど、自分好みのセットを2つ切り替えながら戦う楽しさがあります。
- 回復の性質:回復(祈り)には使用回数制限があるため、道中やボス戦では「いかに被弾を抑えるか」というパターン学習が重視されます。
「ホロウナイト好き」にエンダーリリーズは刺さるか?

ホロウナイトを楽しめた方なら、本作も間違いなく夢中になれるでしょう。 ただし、プレイから得られる『快感のポイント』は少し異なります。
『ホロウナイト』が「白い宮殿」に代表されるような、回転ノコギリを縫うようなシビアなアスレチック要素に重きを置いているのに対し、『エンダーリリーズ』は落下ダメージすらなく、純粋に「強大なボスをどう攻略するか」にフォーカスしています。
特に「騎士長ユリウス」や「狂い騎士ウルヴ」といった中盤以降のボスがもたらす達成感は、理不尽さを排除した『洗練された死闘』として、『ホロウナイト』のファンからも高く評価されています。敵を倒して「救済」することで自身のスキル(仲間)が増えていく物語の没入感は、探索アクション好きにとって至福の体験となるはずです。
まとめ:エンダーリリーズはこんなあなたにこそおすすめ!
『エンダーリリーズ』、『ホロウナイト』両作品はどちらも2Dアクションの歴史に残る傑作ですが、探索のストレスを排除し「遊びやすさ」と「カスタマイズ性」に特化した『エンダーリリーズ』は、特に以下のような方へ強くおすすめできます。
- 試行錯誤のストレス(デスペナルティや道迷い)を最小限に抑えてアクションに集中したい人
- 多彩なスキル(26種類)を組み合わせ、自分だけの最強ビルドを見つけるのが好きな人
- 落下ダメージやトゲによる即死といったアスレチック要素に苦手意識がある人
- 神秘的な少女と騎士、そしてピアノの旋律が奏でる「救済の物語」に浸りたい人
快適なシステムと深い戦略性が融合した『エンダーリリーズ』の奥深い世界へと、ぜひ足を踏み入れてみてください。
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